空中で我慢。
======= もくじ =======
金属アレルギーのつらみ
金属アレルギー持ちです。
それほどひどいアレルギーではないとは思うんですが、それでも、半日~1日ぐらいネックレスをつけてると鎖の形に首の周りが赤くぶつぶつになってかゆくてたまらなくなるし、ブレスレットも、ほんの小さな止め金具しか使ってないようなのでも数時間からつけてると、とくに手首の内側が(だいたい金具は内側のあたりを多少動き回るので)じんましんでも出たみたいにぼこぼこに腫れて赤いぶつぶつが出てやっぱりすごくかゆくなります。
さみしいことについでに私はステロイドにもアレルギー?があって、皮膚科の伝家の宝刀、体の外側になんか症状出てたらとりあえず出しとけの最強ステロイドテクスメテンはもとより、ふつうに薬局で処方箋なしでも買えるレベルの最弱へなへなステロイドでも塗るとむしろ塗ったあとのほうがアレルギーとかかぶれだろうってかんじで真っ赤に腫れ上がっちゃうので、アレルギー症状が出たからといってステロイド塗り込んで腫れをひかせるというありがちな対処がとれません。
じゃあどうするかというと、ひたすらおとなしく腫れがひくのを待つ(・x・)しかないのです。
せっかく手芸やってるのに、自分が作ったものつけられないってさみしい。
もちろん、サージカルステンレスとか、チタンとか18金GFとか、アレルギーの起こりにくい素材というのはあって、比較的簡単に入手もできるんですが、やはりデザインとか種類の幅はアレルギー非対応の金具類より少ないのです。
あと、少々お高い(・x・)とくに18金GFなんかね。
とくに悔しいのが、わりとお手頃なおねだんのサージカルステンでは、個人的にかなり好きなタイプの留め具であるマンテルと、手軽にかさばらずにとめられるから好きなニューホック、あるいは着脱が楽なマグネットクラスプがまったくないこと。
私、いわゆる天然石のゴムブレスレットって、ごろごろしてるのが気になってつけてられないタイプで、同じように、留め具のところがごろごろしてるのもあんまり好きじゃないのです。
ビーズをやってると、最後の留め具の部分も自作しましょう、片側は大きめのパールやスワロやらの大きめのビーズをとめつけて、反対側は丸小や特小でそのビーズがちょうどくぐるぐらいのわっかをつくって仕上げにする、というレシピがよくあるんですが、なので、そういう処理は好きじゃない(´・ω・`)
わがままいうなよと言われそうですけど、ひとにもらったり作ってもらったりするものに文句つけてるわけじゃなくて(そういう相手もいませんけど)自分がどんなものがほしいかという話なのでそこはおいといて。
つまり、ざっくりいうと、金属アレルギーあるとつけられるアクセサリーの幅がすっごくせまくてさみしみ(´・ω・`)ということです。
あっ!Σ (゚Д゚;)
このところ、えんえんとビーズワークのチュートリアル動画を見続けていたんですが。
その中に、ロシアンリーフを固くする方法、という題名の動画がありました。
ビーズワークって、たとえばチューブ型に編んでも、チューブというよりは網ぐらいの感じで、指でつまむとへにょってつぶれちゃうようなものとか、一瞬形を整えればなんかちょっと立体的には見えるけど、いざ金具をつけてピアスやネックレスにしたらその形状を保ってられないようなものが、案外と多いです。
作ってはみるけど、こんな頼りないへにょへにょしたものじゃいやだなあ、と思って作品にしないもの、私はけっこうたくさんあります。
ロシアンリーフも、それこそごく最近作ってみてこれじゃちょっと頼りないなあ、と思った形状だったので、動画を再生してみました。
どういうふうに編み終わったビーズに糸を通すと補強できるか、という動画かと思ったらさにあらず。
本来は金属の腐食や変色を防止するための、コーティング剤に漬ける、というものでした。
( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー
とりあえず、貼ってあったリンクはアメリカ国内のウェブショップだったので、名前でぐぐってみたところ、いちおう日本アマゾンにもありました。
が。
5ケタ円(;・∀・)
動画で紹介されてたのは4オンス缶だったんですが、出てきたの16オンス缶だったんですね。
動画内で、この用途に使うのであれば4オンスあればほぼ一生使えるわね!みたいに言われてたのに。
さすがに、デリカビーズのちっちゃなモチーフをぱりっとさせられるかどうかのお試しに5ケタ円は出せません(・x・;
4オンスをさがしたんですが見つからなくて(あとで書きますがじつはありました)、米アマゾンの商品ページが出てきました。
なんか、shipping for japanもfreeって書いてあるっぽいんだけど、たぶん細かく見ると条件あるんだろうなー、と思いつつ、なんといっても海外ショッピングは到着まで時間もかかるし、そこまでしてこの溶剤がほしい、というかロシアンリーフを固くしたいかというとそんなことはなく(・x・)
その時は、ふーん、じゃあそのうち気が向いたら買おうかなー、ぐらいで、ページを閉じました。
ただ、米アマゾンのレビューに、「これを使ってから金属アレルギーが起こらなくなった」「1回コーティングしただけで半永久的に持続」というものがあったのがちょっと頭のすみっこに残りました。
それから数日。
ふと。
まてよ?
こないだのアレ、金属アレルギーが起こらなくなったってそういえばレビューにあったな?
じゃあもしかしてアレで金具をコーティングすれば私も自分が作ったものつけられるんじゃね?(・x・)
と、今さらのように気がつきました。
私おそらくはアスペのせいでこういう関連づけとっても苦手なのです(・x・)
○日に予定がある
今日は○日である
とわかってて、
今日予定がある
にならないこの我ながらわけのわからない回路です。
つまり、
これを使うとロシアンリーフを固くする以外に金属アレルギー対策にもなる
ということと、
自分は金属アレルギーだから自分で作ったアクセサリーがつけられない
がリンクするまでに数日かかったんですね。
しかし、5ケタ円(・x・)
あくまでもレビューですし、海外アマゾンで長文ぎみのレビューだったので、昨今日本アマゾンの中華出品物によくある、少数の長文で文法もちゃんとしてる★1罵倒レビューに大量のあやしい日本語による超短文のしかも内容もほぼ同じベタ褒めレビューがついてるのとはちがってちゃんと使った上でのレビューだろうなとは思うものの、実際に使ってみないことには効果のほどは確信あるいは確認できません。
それに、5ケタ円はやっぱりちょっとね(・x・;
と思いながらあらためて何度か検索をかけたら、
ありました4オンス缶。
しかもサプライヤーも同じ、当の製品のメーカー。
なぜ前回出てこなかったのか謎。
でも、とりあえずありました。
が。
5ケタ円ではないものの、送料無料ではあるものの、5000円オーバー(・x・)
これもまた、ちょっと・・・お試し購入するには勇気のいる金額。
ちなみに、日本人で購入した人がいないらしく、レビューは米アマゾンからの引用w
というか、これだけブログ文化の普及してる今の日本で今まで一度として目にしたことのないものなので、よほど日本では無名ってことなんでしょう。
おそらくはお値段もあるのかな(・x・)
が、その時。
関連商品のサジェスト一覧に「金属アレルギー対策」という文字があることに気がつきました。
商品画像を見るとマニキュア的なボトルに入ってる。
あれ(・x・)
専用のこういうの、あるんだ(・x・)
くりっく(・∀・)
量としては4オンスに比べるとかなり少量もいいところでコスパを考えると圧倒的に悪いですが、1000円前後。
お試し金額としては悪くない。
そうかわざわざアレを使わなくても国内で販売されてるコーティング剤ってあるんだー。
と
思って
ざっくり
レビューを
確認してみたところ。
- 効果がない
- 被膜が厚すぎる(ピアスがピアス穴やキャッチに通らなくなる)
- スワロなどの石につくと輝きがなくなる
- すぐはがれる
- 乾かない
- 匂いがすごい
等々、惨憺たる評価。
(注:特定のコーティング剤に対してのものではなく複数のコート剤へのレビューをまとめています)
中には、開栓したら1週間だか2週間で使い切らないと効果がなくなる、なんてものも。
それは(・x・)
ちょっと(・x・)
どんなにお安くても手を出したくないかも(・x・)
お??
うーん、やっぱり5000えんかしらー、と思いながらさらに検索を続けていると。
お?と思った商品がありました。
レビューが0。
あら。と思ったら、取り扱い開始日が9月15日、つまり1か月前。
新商品だ(・x・)
商品説明を見ると、「改良しました」「無臭」「速乾」「宝石にも使用可」「使用期限なし」と、なんか、今までひととおり見てきたコート剤の欠点を全部克服してる。
もともとの、最初の金属コート剤がこんな感じの特徴だったんですよね、読み取った限り。
新商品、ということは、商品説明にあるとおり、既存のコート剤の欠点を本当に改良したものに仕上がってる可能性がある。
日本語も、中華製品じゃなさそうなちゃんとした日本語。
そして、商品写真がですね(笑)
とっても無骨w
おしゃれっぽく仕上げてないんです、まったくw
いかにも化学薬品ですよ!!!!!って感じで(笑)。
カテゴリも、ほかのものとちがって工業用薬品だったかなんかそんな感じのカテゴリ。
お値段は1000円台。
うん、これなら、効果なくてもいいかw
と思ってぽちりました。
到着(・∀・)
アマゾンの表示では翌々日到着になってたんですが、運送がうまいこといったのか翌日に到着しました(・∀・)
ね、このなんともいえないただの薬品感ときたらwww
こういうの、すきw
A4ペラ1枚の説明書がついてきたんですが、
- 浸漬
- 塗布
どちらでもOKとのこと。
ちょっとウケたのがw 浸漬の説明。
目的物を液に浸して引き上げる
そのまま接地することなく空中で10秒頑張る
頑張るwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
かわいいwwwwww
まあ、私が買ったのはお試し用の小瓶ですが、もしかしたらキロ単位のものを浸漬することもあるのかもしれませんw
ちなみに、画像のラベルの一番下のとこに小さく書いてありますが、やっぱり国内企業のようです。
実験するよ!(>ω<)
というわけでさっそく実験開始。
とりあえず、フタをとって匂いをかぐところから(・x・)
ほのかに、甘酸っぱいというか、化学薬品の甘さを感じるほうの刺激臭がします。
顔くっつけて思いっきり吸い込むといちおうわかる、というレベルなので、ぶっちゃけ気になりません。
※私はピカールを「なじみのある、嫌悪感を感じない匂い」「長時間でなければとくに気にならない」と感じる程度にはこの種の薬品や油の匂いに慣れています。レジン液の匂いの強いものはちょっとだめですがw なので化学薬品臭に敏感な人がどう思うかはわかりません。
さて、では塗布と使用テスト。
私としてはやはりどう肌に触れるかわからないので、可能な限り隅々まで液を行き渡らせたい。
なので、浸漬でコーティングすることにします。
用意したのは上記のとおり。
- マンテル
- ニューホック
- ゼムクリップ
- ペーパータオル
金具はべつになんでもいいんですが、やっぱり、アレルギー対策品がないと嘆いてた金具からいこうと思います。
で、クリップを
ぐにょっと開いて、
はい、もうわかりますよね。
カン部分にひっかけて、
ちゃぽん(ひとりでやってるので漬けてるところの写真はとれません)
※ちなみに、ビンの直径がちいさくて、むしろ上のほうの、開いてないとこにひっかけたほうが楽でした。
最初の溶剤の動画で、しずくを切って余分な溶液を吸わせてたのでペーパータオルを用意したんですが、こちらは30秒速乾で、ドリップは皆無でした。
でもいちおう数分乾かしとこうと思って、
ピアススタンドにw
ちょっとマンテルとニューホックが接触したりしましたが、とくにお互いにくっついちゃったとか、そういうトラブルもありませんでした。
さて、金具の用意ができたので、手持ちの作品でまだ金具仕上げてないやつ・・・
そうそう、おとといぐらいに作ったスーパーデュオのブレスレットが
糸と丸小ゴールド系で作ったんだったじゃんやだー!(・x・)
というわけで(・x・)
ゴールド系のマンテルをもう1組ディップ。
ついでにそういえば必要だったねって思ってU字金具も1セットディップ。
さすがにU字金具は小さすぎてひっかける場所が微妙(クリップで肌に触れる面をふさいじゃう可能性)だったのと、あと、1こめをやった時、マンテルのバーが(苦笑)ビンの口には入らないんだけど胴のところではかろうじてヨコにできちゃう長さでw。タテにして入れたはいいもののビンの中でつっかえちゃって困った(苦笑)ので、この2種はピンセットでつまんでディップしました。
そして、ゴールドの金具が用意できたので、
とりつけてかんせーい(・∀・)
じつはこれ外出直前にばたばたでやってたんですが、その後、夜に
ニューホックのほうを使って、テニスブレスレットを1本追加。
とりあえず2本重ねづけで人体実験開始です。
これ1度づけなので、もしこれでアレルギー反応が出たら2度づけにしてみます。
説明書によると、
効果がうすい場合は2度づけ3度づけを試す
3度づけでも効果が出ない場合本品ではアレルギー抑制はできないとお考えください
だそうです(・x・)
そういうそっけないっていうか潔い感じもすきwwww
まあ、こういうのほんとに個人ごとに程度と傾向がばらばらですからね(;・∀・)
ちなみに、説明書にウェブサイトのurlがあったので飛んでみたら、ブログに10月15日づけでリリースしましたっていうエントリがありました。
私購入したの10月23日なのでほんとに発売直後だったんですね。
アマゾンの9月15日はなんだろう審査の申し込み日とかかなー。
繰り返しになりますが、自分で人体実験中です。
リンクはのせておきますが、アレルギー抑制効果がある(あった)、という保証は現状、できません。
その点はご注意ください。
最初に話題に出た5000えん台の金属コーティング剤はこちら↓(こちらも未試用なので以下同文)
実験結果はこちら
実験結果エントリ公開しました。
一週間ほど着用した結果をお伝えします(`・ω・´)