半歩進んで2歩下がる
======= もくじ =======
レジンスイッチ
毎日のように今日やろうと思ってることのリストに「レジン」「今日こそレジン」「そろそろレジン」と書き続けることしばし。
やっとなんだかスイッチがそっち側へ倒れました。
レジンやるぞっていうのにちょっと勢いが必要なのは、ライトを置く場所を確保しないといけないから。
そこらにぽんと置いとくものじゃないので、終わったらしまって、やる時取り出さないといけないわけで。
しかも、ライトを置いとく台の場所のぶん、床がライトを出してる間つぶれるわけで。
さらにライトとエンボスヒーターをその都度コンセントにささないといけないわけで。
私、こういうのすっごいめんどくさく感じるタイプなのです(・・
使いたい瞬間に使えないといやなのです。待機電力上等。
せめてねー、なんかこう、すすっと引き出しをいっこひっぱり出すなり、理想的にはワゴンみたいなのをごろごろっと引っ張り出したらライトがすぐ横へくるかんじ。
となりにはエンボスヒーターも置いてあって、もちろん両方スイッチ入れるだけ。
ついでに枠もモールドもラメもチャームもジェッソもメディウムも、関係のある全部一緒くたにそこにまとめて入ってるとベストなんだけど。
というわけで、そういう障害(苦笑)を乗り越えて、上にのっかってるコンテナをどかしてライトを取り出して、あちこちにしまってあるレジン関係の資材を取り出してきて、ようやくリベンジ開始です。
今回の新兵器
このために用意した、っていうわけじゃないんですが。
レジンをやろうやろうと思いながらあちこちのブログを見てたらある日急に「メディウム」という言葉が目に飛び込んできました。
「背景に使いたい紙にレジンが染みないようにする」みたいなエントリでした。
前にも見たことはあるはずなんですけど、その時はあんまりなんとも思わなかったみたいです。
今は、前回も書いたようにOHPシートの背景の透けるのをどうしたもんかと思ってたんで、目にひっかかったんでしょう。
とりあえず「ジェッソ」と「メディウム」という言葉を拾ってぐーぐる先生に質問。
- ジェッソ:アクリル絵の具の一種で、下塗りに使う。白い。
- メディウム:本来は油絵で使う道具の一つ。盛り上げ剤。絵の具に混ぜて質感を変えたりするもの。
乾くと透明になって油をはじくようになる。
ジェッソはともかく、メディウムはちょっと本来の使い方から違うようですが。
ミール皿に紙とか貼って背景にしようと思ったのに、さらに裏の台座の色が透けて色がくすんじゃう、って時に下地じたいを白くするのがジェッソ。
そのジェッソの上に貼りこんだ紙にレジンがしみて色が見えなくなっちゃったりまだらになったりしちゃう、って時に塗ってレジンをしみなくするのがメディウム。
ということのようです。
これは、……うん、必要になるかもしれないね。というわけで確保。
今日の構想
さて。
前回判明した、私のやりたいことにたどりつく手前の重大な障害は
- 図柄がぴったり枠にはめられない
- 図柄が透明で白い地の上じゃないと絵柄が見えない
この2つ。
まず、2の、色の問題は、とりあえず淡~~~くてニュアンスのある色味、というのをまず捨てることにしました。
透明シートに印刷する時点でそもそも色の透明度が下がるというか。
光を通すぶん見た目がうすくなるので、データ上で不透明度13%なんて奥ゆかしいことやってると色があんのかないのかちーともわからんぼけぼけな色にしかなりません。
とりあえず全色不透明度100!!色は濃くくっきりと!!!!
画面上はかなり身も蓋もないものになりましたが、これはもう仕様というか現場の運用ではそうなるんだからっていう、CMYKに変換することを前提でRGBで絵を描くとえらい色の極端なものになるっていうのと似たような感じです。
そして1。
これは、もしかしたら練度で解決できるかもしれないんですが。
でもOHPシートって1回にA4サイズ印刷するので。
レジン枠みたいに1つ失敗したら次の1つ、ってわけにいかないのですよね。
事前に、シート1枚ぶん図柄を用意しておく必要がある。
でもって、
「あ。切り間違えた~☆」なんてことになってその1ピースが使えなくなると、極端な話もう1枚まるっとシートを印刷しないといけない。
不経済この上ないです。
ちなみに、今の作り方だとシート1枚で16図柄とれます。
たぶんもっときちっと作るともっと入ります。
もちろん練習の間は全部同じ図柄にするんでもどのパターンを使ってもかまわないわけですが、販売のためにカラバリを揃えようと思ってたり、オーダー品だった場合とってもめんどくさいことになるわけです。
紙を貼り込む場合とちがって、微妙な差を爪で強引に押し込んで最終的なフィットサイズを確定させたりとか、できませんし。
やろうとしましたけどフィルムがゆがんで浮き上がるだけで型にはまりこんでくれませんでした(´・ω・`)
正確な型を確定させて毎回それに沿ってきっっっっっっっっっっっちり正確に切れるようになればいいのかもしれませんが。
OHPシートは紙に比べて厚みもあるし、同じロットであってもどの型もきっちり同じサイズかというとまた・・・ね。
工業製品そんなにびしっとコンマミリ単位まで同一規格じゃないし。
じゃあ、1図柄に対して枠を個体単位で1対1対応させて、レジン流す前に枠1つずつきっちりサイズにフィルムを用意しておく?
管理しきれるわけがないこの私がヽ(`Д´)ノ
なので、ある程度システマチックに増産できるように落とし込み、かつ多少のイレギュラーにも対応できるシステムを構築することが望ましいわけです。
第2の新兵器
というわけで、用意したもの、というか、資材販売の流れで入手して使ってみようと思ったものが1つ。
今日はこれが使えるかどうかの実験と検証がメインです。
水転写シートというやつ。
まずは、ミスプリントしたやつをお試しで、エンボスヒーターのテストした時に1層めだけ流して放置してあった枠に貼ってみました。
うん、問題ない感じ。
じゃあ、練習の本番(笑)用のをさっそく。
ちょっと見づらいけど透かして裏からアタリとって切り抜いて、枠に絵を下にして押しつけて、裏から綿棒で水をぺたぺた。
で、裏紙をそーーーっとはがしてみます。
お!(・∀・)
はしっこがなんだかちょっとずれてるけど、まあまあいい感じ(・∀・)
が。
ちょっと横へずれると以下略。
うーーーーーん。
前のよりは色はある程度見えるけど、でも図柄はやっぱだめだねえ。
やっぱりこのまま見えるようにしようっていうのは難しいのかなあ。
でもやっぱり透明感は残したいと思って、一層、レジンにラメをだーっと入れてみました。
のが、冒頭の写真の両側の、鶴と明石のうちわ型。
あかん。ぎらぎらしちゃって図柄が見えんwww
その後ちょっとレジンで覆ったらぎらぎらもうすこしなんとかなるかなと思って流してみたけど
銀を流した鶴のほうは多少・・・でも透かすとやっぱり見えなくなるのでやっぱりボツ。
となると、解決策(?)は
- 絵柄がよく見えないことを気にしない
- 透かしにするのを諦める
このどちらか。
前者はね、やっぱりせっかくきれいな図柄を使って色にもこだわって作ってるからには、やっぱりちょっとさみしい。
これを選択するのは最後の手段にしたい。
じゃあ、背景に色を入れるってことだね。
白くしようか(・・
そうなると、じつは空枠を使う理由がなくなるんですけどね。
空枠を使う意味とは、と思いながら、
いちおう用意はしてあった顔料をちょっとレジンに混ぜて白を作ってみる。
練習用というかお試しなので、ダイソーの顔料です。
工作シートの上に、ダイソーで50枚入りで売ってた透明ポケットを台にして着色してます。
あとで見かけたブログによれば最初にまず透明の層を作ったほうがよかったみたいなんですが、
白→硬化→底のほうがちょっと硬化不良だったから裏返して硬化→表面に水転写シートを使用→上に透明レジンを盛ってシール貼ったりいろいろやって、
あ。わりといい感じ。
ちょっと転写シートの端が足りてないけどね。まあここは練習ってことで。
しかし、背景が白になったことで、全体にやや白の半調がかかった感じで色がちょっとくすんだというか沈んだね。
ちなみに、裏は
色敷いた上に紋印字して抜いたらどうなるかなと思って作ってみたやつを試しに封入してみました。
真ん中が黒っぽいのは、たぶん最初の硬化不良でマステに残っちゃったレジンのぶん、そこだけ薄くなってるんだと思います。
最初にやっぱり透明層を作ったほうがよかったですな。
まあ、このへんも練習なのであんまり精度は求めずに次いってみよう。
もっぺん、今度はうちわでおさらい
これ、絵を転写してから上にレジン流すまでの時間がちょっと短かったのか転写シートの裏側から気泡がぶつぶつできちゃってきれいじゃない(´・ω・`)
転写してから時間おくちぃ覚えた。
ついでに、これも裏使って練習に
転写シートとOHPシートで見た目の差が出るかを検証。
ぱっぱと横向いちゃったけど岩融が転写、兼さんがOHPシート。
転写シートのほうがちょっと紫がかかってるっていうか茶色っぽいのは、黒インクのみの設定にするの忘れて色インクで出しちゃったからなので、色味の差は仕様です。
※CMYKで黒を表現しようとするとすごく濃い茶色や紫っぽい色にしかなりません。
※なので、OHPシートを使ってこういうふうに紋とか黒一色のプリントをしたい場合は「黒インクのみで印刷」というモードがあったらそっちを使ったほうがいいです。
すべてのプリンタにあるかどうかはわかりませんが。
ついでだったので、どうせこのままじゃ作りかけの失敗作のままで終わるし、
半ば供養で最初に作って素通しでなんも見えなかった明石と三日月の扇に裏から白を盛るという補強を施して仕上げてみました。
裏にはラメをちらしてさらに透明レジン流してみたんだけど、そもそもの白があんまりきれいに混ぜられてなくてカバーしようにも腕もないし限度が。
まあ、失敗作は失敗作ということですな(´・ω・`)
こういうのをぱぱっときれいにリメイクできればいいんですけどね。
へしべのと、いちにいの裏側を見るに、どうせ白いので、こっちがわにも何かこう、桜吹雪的なちょっとした絵をのっけて、紋を置くとかするといいかも。
水転写シートの問題点
とりあえずそんなこんなで4つぐらい作った結果、水転写シートにはいささか問題があることが把握できてきました。
これは転写シートのレビューにもあったんですけれど、転写する時に印字面に水が回ると、インクが溶けてにじむっていうか流れるっていうか、歪んじゃうんです。
だから、ふちのところをよく見るとあんまりきれいじゃない。
自分で楽しむぶんにはこの程度許せるかもしれませんが、人さまには渡せない。まして商品にするのはちょっとなあ、と思うわけで。
よし、ということは、これだ!!!!!
次の可能性をめざして
本日二度めの登場、ジェッソとメディウム!
図柄がにじまないように印字面にメディウムを塗ってみる(・∀・)
あと、ついでに、ミール皿の枠があったので、こっちにはジェッソを塗ってみました。
さっき、空枠を使う意味とは、って思ったじゃないですか。
つまりレジンの上じゃなく、ミール皿の背景に紙とかフィルムとか布を使う要領で転写シート使ったらどうなるのかな、と。
で、まず。
ジェッソは丁寧に塗らないとぼこぼこするしむらむらになります(´・ω・`)
メディウムは、とりあえず水では溶かないでそのまま塗ってみたんだけど、塗りむらにならないように、全体に塗れるようにってぺたぺたやってたら逆にインクが溶け出してきました(・・)
強くこすりすぎないように気をつけてもう1枚塗って、乾燥のために今日はここまで。
ついでに、別の新兵器を手配したのでそれ用に、1層透明なのを流してある枠にもメディウムをぺたぺたやって乾燥。
というわけで、この日の作業はここまでになりました。