以前何度か嘆いた、レジンの仕上げの時にツノができちゃう問題。
どうやら私の失敗ではなく、まれによくあることだったようです。
======= もくじ =======
レジン表面にできるツノ
このところ、レジンでなにかをつくるたびに、表面にぷくっとコブというかツノみたいなものが突き出てしまって、(つД`)ってなってました。
この時も作るもの作るもの全部ラスト1層がぼこぼこで、正直かなり萎えました。
が、その後、別のことで見つけたレジン系のブログのほかのエントリもつらつら見てたら、「たまにツノができるけど」的な記述を発見(;°д°)
これって、私が何かしでかしたわけじゃなくて、わりとけっこうできるものなんだ・・・(;・∀・)?
最近も、ルスターグロスの007を買い足そうと思って、最初見たときよりけっこうレビュー増えてるなあ、とふとクリックしたら「ツノがひどい」というレビューが複数。
(・x・)
一番最初にツノができたときに使ってたのは006ですが、たしかに最近ツノが出てヽ(`Д´)ノってなったものって、だいたい使ってたの007の気がする・・・(・x・)
上の写真のは、モールド使ってるので間違いなく007ですし、空枠やミール皿を使った時も、ついそのまま007使っちゃったり、むしろ006が古くなって変質したんじゃないかと疑ってたのであえて007で最終のぷっくり層を作ったりしてました。
まさかの犯人が推定犯人の代用品だったとはΣ (゚Д゚;)
このツノは、何かというと気泡です。
やすりでけずったり、私はやすりでほかのとこが傷つくのがイヤで乱暴ですがニッパーでツノ本体をぶった切ったりしてましたが、とにかくてっぺんのところを取り除くと中から空洞が出てきます。
もちろん硬化する前に気泡がないことは確認してるんですが、どうやら目に見えない微細な気泡が入っていて、紫外線にあてることでレジンが収縮して細かな気泡が圧縮されたり集まって大きな気泡になったりするのか、とにかくそれが発生して、かたまりつつあるレジンの表面をぼこっとふくらませてしまうようです。
むしろ、気泡が最初から気泡として入ってるほうが、すくなくとも表面を押し上げないぶん、ましなのかもしれません(・x・)
予防と対策
いろいろ調べたり自分でも何度か実験をしてみた結果、
100%ではないですが、ツノをなるべく予防することは可能です。
この対策をとるようになってから、ツノはあまり出なくなりました(・∀・)
予防
ツノの予防方法。
じつはすっごく簡単で、もったいつけるようなことじゃないんですが。
静置
です(・x・)
つまりツノは気泡なので。
気泡が抜けるまで待てば、レジン表面を押し上げる微細気泡がないってことになります。
考えるに、なぜラストの化粧層がむしろぼこぼこになるかって、
最後ってぷっくりさせるためにレジンを盛るから
だと気がつきました。
つまり、表面張力そいやぁ~~~~*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!
ってがっつり盛り上げたら、盛った量によっては時間との戦いです。
あふれてこぼれちゃう前にライトへ!(>ω<)
ってなりますから、つまり容器から出した直後のレジン液である確率が高くなります。
微細な気泡が抜けてないままライトへIN→ツノがOUT!
という悲劇の連鎖。
なので、盛る前に気泡抜きをしましょう。
気泡を抜くためにはエンボスヒーターを使う手もありますが、もちろんのこと、盛り上げたレジンにエンボスヒーター吹いたらびしゃあいくのが目に見えてますから(・x・;
調色パレットやシリコンカップ、アルミカップなど、別の入れ物に一度出して、そこでエンボス吹くなりドライヤーであっためるなり、するほうがいいでしょう。
個人的には、ドライヤー系は熱風はいいんだけど埃も吹き付けていって、その埃の除去にだいぶレジンをまた取り除いてまたレジンを足さないといけなくなるし、結局のところヒーターより何より、静置して時間おいて自然に抜けるのを待つのが一番きれいにできる、とどこかで見たので、あまり使いません。時々、あまりに気泡がひどいときにがーっとあっためて気泡を抜けやすくする補助ぐらいです。
そんなに急いで作らないというか、急いで作るのがツノのもとだとわかりましたし、盛り上げ表面のツノに限らず、硬化してみたら硬化前は見えなかった気泡がはいってたぁ(>_<)ってことはちょくちょくあるので、二液の硬化を待つほど時間かかるわけでもありませんし、レジンを流したらすこし時間をおいてから硬化するようにしてます。
時間は5分10分ぐらいから数時間。レジンを着色した時(がっつりかき混ぜた時)なんかは長めにおいておくようにしてます。じっさい、自分で着色したレジンで作品を作って販売してる人たちってまず色レジンをたくさん作って、しばらくおいてから作品に使ってるようです。
やっぱり調色すると気泡入りますからね(;・∀・) 都度都度色をつくる手間を省く+色を均一にするだけじゃなく、気泡抜きの側面もあるんでしょう。
とにかく、レジンを出してすぐライトに入れる、をやめる。
これで、ほぼツノはできなくなりました(・∀・)
対策
それでも、やっぱりツノができちゃうことはあります。
そういうときはどうしたらいいのか。
じつは、邪道だと思ってたんですが最初から私は正解というか一般的なやりかたをしてたようです。
つまり、
ツノの部分を取り除いて
レジンを追加して穴を埋める
という、原始的というか、まんまの方法でした(笑)
ツノを取り除くには、ヤスリや紙ヤスリでツノ部分を削ることが多いようです。
以前にちょっと記事にもしましたが、ツノが大きい場合はペンチでぶった切っちゃっても。
その際、ペンチは逆さに持つとよいです。
刃の合わさる面をレジンの表面側にして、なるべく根本のほうからべきっと。
ANEXなんかの繊細な手芸用ペンチより、むしろばっつんといく百均や手芸初心者用ペンチでがつっといっちゃったほうがいいかもしれません。ANEXって繊細なぶん、あんまり大口開かないので(笑)
ばつっとぶった切ると、気泡の周囲がぎざぎざになりますので、それも切り取れる限り切り取ってしまって、それからあらためてやすりましょう。
レジンの表面は、傷がついてたりしてもきっちり上からさらにレジンで覆えば何事もなかったかのように同化します(・∀・)ので、表面が真っ白とかになっちゃってもだいじょうぶ。
ただし、これもやったことあるんですが、ニッパーでぶったぎったらほぼたいらにできたからいいかな(>ω<)ってそのままレジン流すと埋めきれなくてギザギザが顔を出しちゃったりしますので、横着はやめときましょう(自戒)。
削ったあとあらためて穴埋めとコーティングをするレジンも、容器から出したてじゃなく、先に取り出して静置しておいたやつをつかいましょう(>ω<)
先日の、セリアの秋の新作モールドの天使の翼両翼で作った、天使とは思えないおぞましい仕上がりになったアレをリペアしてみます。
途中で思い出して写真をとったので、右側のツノのほうはちょっと削ったあとですが(笑)
左側は生々しいです。ペンチでばちんばちんと切ったところ
使ったのはこちら。貴和の工具3点セットのニッパーと、ダイソーの小型ヤスリです。
片側がフラットで反対側が半円の、カマボコ型になってるやつの、でっぱってるほうで削っていきます。
やすりおわったところ。
あまりの悲惨さにちゃんと見てませんでしたが、左の羽根の下のほうにも小さなツノがあったのでそれもぶった切ってやすりました。
これにあらためてレジンを盛って、ひと晩おいて、硬化。
つるーん(・∀・)
気泡がいっぱいはいってるのはもとから(;・∀・)
ツノがなくても失敗作なわけですが、でもいちおう正視はできるようになりました。
白状しますと、夜の間にいちど、10分15分おいてから硬化したらやっぱり小さめですがツノができました(;・∀・) それで、そこだけ再リペしてひと晩おいてから硬化させたのがこちらです。
さすがに5、6時間おいたら、表面張力に負けたレジンが多少出たようで一部裏に回ってました。
やっぱりレビューにツノがツノがと言われてるだけあって、ルスターの007は最終の盛り上げにはちょっと向かないみたいですね(・x・)
もともとシリコン型専用レジン液なので、表面=裏 裏が多少ぼこっとなっててもそこにピンとかつけちゃえば問題ないですし、これはこういう運用にそもそも適してないということなんだと思います。
うちにあるレジン液で一番、コーティングなしでつるぴかになるのと、リペ実験でほんとに長時間静置すれば盛り上げたレジンでもツノにならないか見るために使ったので、じっさいに毎度ぷっくりさせて8時間静置してたら今回のように流れちゃうことも多いと思いますので、最後の盛り上げは007以外のレジン液を使ったほうがいいと思います。
あ、念のため(;・∀・)
盛り上げないでモールドいっぱいに平らに流すレベルだと007もちょっと時間おく程度でじゅうぶん気泡は抜けて、ツノにはなりません。
これは007をドロップ型の穴あきモールドにふつーに流して数分おいただけで硬化させたものです。まったくツノ等たたずにつるっときれいに仕上がってます(・∀・)
適材適所ということですね(>ω<)
最近愛用の007はこちら。
レビューで黄色いという人がけっこういるんですが、私は黄色み気になりません。
無色透明な仕上がりだと思うんだけどなあ(・x・)