三角形で、とめる時にぱちんと音のするヘアピン。
私はパッチンどめと呼んで育ちましたが、パッチンピンと呼ばれることも多いですね。
正式?名称はスリーピンと言うらしいです。
なんでスリーなんだろう三角だから?とか思ってたんですが、sleep pinからきているという説があるようです。
髪を落ち着かせるために使うともあったので、寝てる時に髪の毛がはねないようにするとか、そういう使い方をするものだったのかもですね、本来は。
さて、このスリーピン。
くるみボタンの要領で端切れでくるんでアクセにするやつを、いつか作ってみようと思ってたんですが、くるみボタンのピルケースを久しぶりに作った流れで作ってみたら、
すごい簡単にかわいいのができる(>ω<)
端切れも、ほんとにちっちゃな切れ端で作れるし、これは楽しい(・∀・)
というわけで、作り方をご紹介します。
======= もくじ =======
用意するもの
今回作るのは、裏側を共布で作るタイプです。
ネットを見ると裏側はフェルトにしてる人もけっこう多いですね。
そちらのタイプは最後のほうに書いておきます。
まず、必要なもの
- スリーピン
- 端切れ
- キルト芯
- 糸と針
- 厚紙
- 両面テープ
使った布はこのくらい。
裏地をフェルトにするならもっと少なくてすみますね。
キルト芯は、厚手のほうがふっくらしてかわいいと思いますが、ここはお好みで。
今回は、お試しなのと、手持ちのショップ売りのドミット芯がアイロン接着タイプしかなかったので、ダイソーのを使いました。
ダイソーのドミット芯はちょっとうすいので、私は2枚重ねで使いました。
型紙を作る
まず、型紙を作ります。
捨てないでおけば2回めからは省略できます(・∀・)
厚紙にスリーピンを置いて、形をなぞります。
間隔をあけて、4つ書きましょう。
そして、
- 1つはそのまま
- 1つは気持ち線の内側を
- 1つは周囲に5mm縫い代を足して
- 1つは周囲に1cm縫い代を足して
それぞれ切り出します。
だいぶいびつですが気にしない(・x・;
ひと回り小さいタイプ以外はかなりアバウトでいけます。
それぞれ、
- そのまま→キルト芯用型紙
- ひと周り小さいやつ→裏を縫い縮める時の芯
- 5mm縫いしろ→裏用型紙
- 1cm縫いしろ→オモテ用型紙
に使います。
裁断
布とキルト芯を切りましょう(・∀・)
布の裏に型紙を写して切ります。
もちろんチャコがあるならそれでいいですが、チャコって線が太いんですよね(・x・)
シャー芯タイプのやつでさえけっこう太い。0.9mmですから。
あ、シャー芯タイプのチャコ用ホルダーは手芸店で買うとすごい高いです。
0.9のシャーペン買いましょう(・x・)
100円ちょっとです。
同じです(・x・)
ちなシャー芯タイプは3.8mmの太いのもあるので細い線書きたいときは間違えないで0.9を買いましょう
なので、もっとシャープな線で書きたい場合はボールペンやミリペンで。
フリクションボールペンが、熱を加えると線が消えるのでいいそうですが、
これはアイロンかけないのでふつうの油性ボールペンなんかでも変わらないかも。
オモテ用と裏用を切って、キルト芯はキルト芯の型紙に合わせて切ります。
二重にする場合はもちろんですが2枚。
オモテを縫う
そしたら針と糸を出してきて、縫いはじめです。
オモテ用を縫う糸はかなり長めにとります。
5cmのスリーピンなら50cmあれば問題ないかな。
ぐし縫いで一周
玉結びして、布端から5mmぐらいのところを、裏側から縫い始めます。
先端側のやや先のほうから、お尻側経由、最後に先端のところへ回ってくるようにぐるっと一周、ぐし縫いです。
くるみボタンだと丸なのでぎゅーって引っ張れば最後全部縮まってくれますが、これはほぼ折り返して縫ってるので引き絞りにくいです。
先端側を最後になるように縫うのも、糸端に近いほうが絞りやすいからです。
縫いながらちょっと糸を絞っておくと前半縫った側が絞りやすいです。
ピンと芯を入れて絞る
縫えたら生地→キルト芯→スリーピン(閉じておく)の順番で重ねて、
糸をぎゅーっと引きます。
オモテ側の裏を縫って始末する
絞れたら、ピンを開いて、
糸の出てる先端側から、生地の端を縫い合わせていきます。
ぐし縫いしたあたりに針をさして、反対側もそのへんに出す
を繰り返して引っ張っていくとオモテ布がきゅっとスリーピンに固定されます。
先端の布がうまく縮まってなかったりしても、
ここで縫いつけてきれいに形を作っちゃいましょう。
ピンの根もとまでいったら、お尻の側は今度は上からざざっと縫って、
これでオモテは完成。
まだ糸は始末しないで残しておきます。
裏を用意する
ここで一度、オモテを縫ってた糸から針を外して、別の糸を一本切ります。
オモテほど長くなくて大丈夫。20cmぐらいかな?
裏用の布をスリーピンの形にする
ウラ用の布を、端から2~3mmのところでオモテ同様、一周ぐし縫いします。
で、
さっきの4枚のうち、スリーピンより気持ち小さく切った型紙を中に入れて、
ぎゅぎゅっと絞って、スリーピンの形にします。
絞ったらちょっとこすって、形をつけましょう。
爪アイロンでもいいんですが爪をいじめたくないので、私は指でw
形がついたら、いっぺん絞ったのを開いて型紙を外して、
もう一度ぎゅっと形をつけます。
糸もかるく玉止めして切っちゃいます。
きちんと形さえついてれば糸はとっちゃってもいいくらいなので、がっちり処理しないでだいじょうぶ(・∀・)
両面テープを貼ってスリットを切る
できあがった裏布に、
両面テープを貼ります。
これは、位置固定とスリットのほつれ止めを兼ねてます。
今回5cmのスリーピンで作ったので、8mmの両面テープを使ってます。
そして、これに、ピンの足を入れるスリットを切ります。
位置は、ブログによって何センチのところを、と書いてあることがありますが、
使うスリーピンで変わります(・x・;
スリーピンのオモテ側と実際に合わせてみて、
このへんにスリットがあれば足を出せるという位置を決めましょう。
これで裏布も完成(・∀・)
オモテと裏を合体させて仕上げる
では最後。仕上げです。
両面テープの剥離紙をはがして、
今あけたスリットに足をとおして、裏布をオモテ布の裏側に合わせて、
位置を決めたら両面テープのところをぎゅっとして仮止めします。
この時、裏布がオモテからはみ出てるときれいじゃないので、裏布はちょっとだけスリーピンより小さく作るわけなんですが、
案外サイズが微妙に合わないことが多々(;・∀・)
オモテと裏、キルト芯の型紙はともかく、ちょうどいいサイズの型紙ができるまで裏の形づけ用型紙は何度か作り直すことになるかもですね。
縫い合わせる
さっきオモテの裏側を縫った時に残しておいた糸を再度針にとおして、
裏布をオモテ布に縫いつけていきます。
たぶんコの字縫いができるとベストなんだと思いますが、ふっくらさせてても金属のピンが入ってるので、なかなか布がすくいにくいです。
外になるべく糸が出ないように気をつけて小さめにまつり縫いで。
裏布がオモテよりサイズがちがいすぎる時は、少しだけならこの段階で形をつけてあるのをちょっと引っ張り出したり逆にもう少し深く折ったりとかして調整できます。
一周縫えたら、玉止めして糸をいっぺん布にとおして玉結びのところを内側へ引き込んで、
糸を切って完成(・∀・)
裏をフェルトで作る
私は作ってないので写真がありませんが、裏をフェルトで作る方法もあります。
オモテ部分までは一緒。
- 裏布のかわりにフェルトをやや小さめ型紙で切る
- スリットをあけて(両面テープ不要)
- 合体させたら
- グルーガンやボンドではりつけるor縫い合わせる
これで完成です。
小さいスリーピンを作る時はこちらのほうがいいこともあるみたいですね。
お好きな処理でどうぞ(・∀・)
ちょっとしたすきま時間にさくっと作れるのがイイ
上は65mmのスリーピン、下が今回作った5cm(50mm)のスリーピン。
1.5cmしか違わないとは思えないサイズ感の差(笑)
作りやすいのは、端の部分を絞るとことか仕上げでまつる時に余裕があるので大きいほうですが、つけた時にかわいいのは5cmかなー、ということで今回は5cmのをご紹介しました。
でもどっちも、作る時間は大差ないです。
手作りサイトに「40分」と書いてあるものを作るのに1回め2時間半、2回めで1時間ちょっとかかった私が2回めにはもう20分ぐらいでつくれたので、たぶんほんとにそんなに時間かかりません。
キルト芯とか切ってストックしておくともっと時短になります。
ちょっとしたすき間時間と小さな端切れでかわいいピンが1つ作れるのは気分転換にもいいですね(・∀・)