まっ黒の背景にシェルやホロを埋めてレジンを盛ると、螺鈿細工やブラックオパールなどの宝石ふうの仕上がりになります。
そのまま仕上げてもよし、さらにそれを背景にしてチャームなどを乗せてもよし。
背景が黒だとエフェクトフレークやパウダーなんかも映えますね(・∀・)
そのためにはまず、背景を黒にしないといけません。
今回はミール皿などの背景を黒にする方法を4通り、お伝えします。
======= もくじ =======
レジンを着色する
基本はこれですね。レジンを黒く着色して、1層めとして流す。
着色剤さえあればすぐできます(・∀・)
ただ、UVレジンは紫外線があたることによって硬化しますので、あまり色を濃くしちゃうと光が届かなくて硬化不良を起こします(・x・;
いつもより長めに照射したり、空枠の場合は裏からもしっっっっっっっっかり光を当てましょう。
マステで底を作った上で濃い色のレジンを流すと、裏返して相当光をあてたつもりでもやっぱりマステを剥がすと硬化が不十分、ということがよくありますが、黒はとくによくあります。
そこで最後に失敗しちゃうといろいろ悲惨なので、オモテ面を盛るより先に一度マステを剥がして裏側をしっかり硬化させてからオモテの加工を進めるほうがいいかもしれません。
また、じつはしっかりした真っ黒を作るのはけっこう難しいです。
着色剤が少ないと透明の中に黒の粒子がぶつぶつ入ってる、質の悪い薄墨みたいになっちゃいます。
色はがっつりつけたい、しかし濃くしすぎると硬化不良の可能性があがるという、じつは黒は非常に難しい色です。
このため、オススメの着色料は、まっ黒に限っては確実にピカエースの透明顔料黒です。
黒でも顔料じたいは透明で、光をとおすんだそうです。
問題はというと、顔料がパウダーなのでちょっと扱いにくいことと、
どうしてもレジン1層ぶんの厚みが出てしまうこと。
枠がうすい場合などはほぼ半分以上が背景で埋まってしまうこともあります。
着色レジンを購入する
ややチート(笑)ですが、着色して売られてるレジンもあります。
こちらのほうが自分で濃度を調節しなくていいぶん、楽ですね。
私は市販の着色レジンほぼ使ったことがないのでオススメはできませんが、CraftTamagoさんちのANGEL TEARの黒はちょっと心ひかれてます。
Craft Tamagoオリジナル ANGEL TEAR 黒
ただこれも、見本のように立体を作るならともかく、背景を黒くするために1層流すとその厚みぶんが必要だというのは自分で着色するレジンと同じです。
ミール皿を黒くする・1 ポスターカラーマーカー
そう、黒を敷くと厚くなってしまうなら、ミール皿じたいを黒くしてしまえばいいのです。
黒い素材で作られたセッティングもありますが、背景以外は金属のほうがいいとなると使えません。
もっとも手軽なのは、ポスターカラーマーカー。
水性顔料で、乾くと耐水性になるものです。
いわゆるポスカ。
ポスカは商品名ですがすっかりこの手のものの代名詞ですねw
今回はこれ。
ジェネリックポスカこと、ダイソーの「ポスティラ」という名称のポスターカラーマーカーを使いました。
ミール皿をぬりぬり・・・アレ(;・∀・)
そう、先端が太くてきっちりフチまで塗れません(;・∀・)
こちらのコンパクトはミゾが浅かったのでちゃんと塗れました。
深さによってはスミまでペン先が届かないことがあるので、手軽ですけど万能ではないかも。
それと、乾くのはかなり早いですが、塗料の膜は薄いです。
竜の翼の先端のところひっかきキズあるのわかるでしょうか。
レジンを広げるのに楊枝でちゃかちゃかやってたらはげました(・x・;
ポスカはふつうに買っても130円ぐらいです。
ポスティラはおいてないダイソーもあるようなので、さがしまわるくらいなら文房具屋さんとか大型スーパーの文房具売場にいっちゃうほうが簡単に手に入るかもしれません。
ミール皿を黒くする・2 アクリル絵の具
もう1つが絵の具。
アクリルガッシュが不透明で水性、乾くと耐水性と、ポスカと性質が同じです。
これはやはりダイソーで買えるアクリルガッシュの黒。
同じくダイソーの使い捨てパレットにちょっと出して、少しだけ水で溶いて塗っていきます。
少量出したつもりだったんですが、かなりの量になりました。
ふつうのアクリルガッシュも100円前後で買えますが、100円ぐらいなのは11mlのものがほとんどです。
ダイソーのアクリルガッシュは25ml。
コスパはこちらは確実にダイソーが上かもしれません。
ポスティラvsアクリルガッシュ
楽しかったのでもりもり塗った図(・・)
右端の手鏡がポスティラ、あとはアクリルガッシュです。
せっかくなので比較してみました。
光の加減もちょっとありますが、マットっぽさはアクリルガッシュのほうが上。
ポスティラのほうがちょっとだけつやがあります。
また、アクリルガッシュは筆のあとが残ります。
一方、ポスティラは、上にも書いたようにミール皿の深さによってはフチまではきれいに塗れません。
また、塗料がうすく均一に塗れるぶん、ひっかいてしまった時にはがれやすいです。
乾くのは、ポスティラのほうが圧倒的に早かったです。
といってもマニキュアのようにまる1日置かないと危険とか、そういうことはなく、どちらもそこそこ乾くのは早いです。
ポスティラはほぼノータイムで塗ったはしから、アクリルガッシュも30分もしないできれいに乾きました。
マニキュアを土台にするとどうしてもそこで一度作業がとまりますが、絵の具やポスカならちょっとお茶でも入れてひと休みしてる間に乾きますね。
ミール皿を黒くする・3 マニキュア
宇宙塗りなどによく使われるマニキュア。
もちろん、背景作りにも使えます。
ただし、マニキュアは完全に乾く前にレジンをかぶせてしまうと浮いてきたなくなったり、はがれてしまったりします。
さわれるくらい乾いてもじつはまだ奥のほうは完全には完走してない、なんてこともあるので、レジンを流すのは最低でもまる1日は乾燥させてからにしましょう。
まとめ
今回はレジン作成の背景を黒くする方法をご紹介しました。
最近はミラーパウダーも百均で手軽に買えるようになりました。
背景を黒あるいは濃い色にできるとそうした素材がとても映えます。
あくまでもベースですので、上にレジンを流せば多少ムラがあったり、少しくらい傷がついても上にいろいろ盛れば調整は効きます。あまりにひどければ塗り直せばいいですし。
使う量にもよりますがとくにピカエースは粉末で(ケースに入っていないので自分で移さないといけませんし)液体の着色剤に比べて手についたり飛び散ってしまったりと扱いがやや手間なので、面倒に思うこともけっこうあるんですよね(;・∀・) 足りないとまた作らなくちゃいけないし余ったら余ったでなんだかもったいないし(;・∀・)
こんな方法もあります(・∀・)
ご参考になればうれしいです。